食物栄養学部
NUTRITION
「食」から広がる可能性
~心と体を支える資格~
「食医」、「食の番人」とも呼ばれる管理栄養士。人の心と体をつくる根本である「食」のスペシャリストとして、様々な分野で活躍できる資格です。
病院・学校・福祉施設・研究機関…と、就職先は多岐にわたり、本学科では4年間をかけて、食の専門家として社会に貢献できる人材を育成します。
管理栄養士は一人ひとりの食生活・食習慣に目を向け、食を通じて健康を回復・保持する役割を担っています。
栄養食事療法による
臨床栄養管理
医師の指導のもと、患者さまの臨床検査データに基づく身体状況や病態の把握・栄養状態の評価を行い、栄養食事療法を決定します。
病院給食の経営管理
(食事提供に関わる業務)
病院における献立の作成や食材料の発注、厨房管理など、患者さまが食事を楽しめるためのフードマネジメントを行います。
患者さまとの食を通した
コミュニケーション
患者さまとコミュニケーションを図り、食事摂取が困難な患者さまが食事を楽しめる方法や、治療食を医師と連携して考案します。
NSTの一員として
疾患治療の適切な実施
医師やコメディカルスタッフとともに、NST(栄養サポートチーム)の一員として疾患治療の一端を担い、時に主導します。
患者さまの集団及び
個人への栄養指導
生活習慣病の予防を含めて、退院後の在宅での患者さまの健康を保つために、きめ細かい栄養食事指導を行います。
就職率100%!
【就職率】
<2023年3月卒業生>
専門職 (病院・施設・委託・一般・教育・公務員・保育園) 90%
一般職 10%
国家試験の学習と、卒業後を見据えた就職活動。どちらも学生の将来のためには欠かせません。忙しい日々の中でもっとも有効な就職活動ができるように、本学は万全のバックアップを行っています。年3回の就職セミナーや、3年次の公務員講座も開催。学生一人ひとりが希望通りの就職を実現できるよう、全力でサポートします!
食品ロス問題をはじめとした
SDGsに実践的に取り組む
本学科では地域や企業と連携して、様々な取り組みを実施しています。北九州の響灘菜園では、毎年100トンのトマトが販売できず廃棄されていました。そのトマトを北九州市の大学・企業と連携し、「トマトのおんがえしカレー」として、本学学生がレシピ化し、販売する予定となり、売り上げは、北九州市の子ども食堂へ支援される予定です。北九州の子ども食堂では、本学子ども食堂サークルの学生も、ボランティアスタッフとして活動しております。食品ロス等、社会問題を解決する実践的活動・経験が、将来の大きな武器にもなるはずです。
4年間を通し、実践的な実習と
多彩なカリキュラムを実現
本学では、1年生から4年生までの4年間を通じて、調理実習が開講されています。1、2年次は基礎調理、そして3年次は大量調理や病態に応じた治療食づくりを行います。こうした実習を通じて、調理技術が向上するのはもちろんのこと、現場で働く際に必要な「実践的な知識」をしっかりと身に付けることができます。
クラス担任制により
学生一人ひとりを手厚くケア
本学では、大学としては珍しい「クラス担任制」を導入しています。学生と教員との距離の近さは、日々の学習や就職支援にも役立ちます。日々、生徒を見守り、学生一人ひとりの個性や資質、将来の希望を理解した教員と就職指導課が一体となって就職支援を行うことは、本学ならではの強み。また、日頃から信頼関係を培うことで、大学生活で悩みを抱えたときも、教員に気軽に相談できます。
本学には文系出身の学生も多数在籍しています。高校の時に化学や数学の勉強が十分にできなかったという学生や、「大学の授業についていけるかな…」と不安を抱えている学生に対し、「リメディアル教育」を実践しています。
一人ひとりに応じた勉強の仕方、進め方を教員が直接フォローアップ。これにより、学生全員が管理栄養士を目指せる環境が整っています。
九州栄養大学・食物栄養学科には10名の編入枠があります。栄養に関する知識をより深く幅広く学び、大学卒業時には管理栄養士の国家資格を受験することができます。大学編入により最短距離での資格取得が目指せます。
食物栄養学科 学科長 教授
安倍 ちか
管理栄養士は、食や栄養の専門的な知識やスキルをもって個々人のライフステージや健康状態等のニーズに応じた適切な栄養管理や栄養指導等を実践し、健康に生きていくためのサポートをする仕事です。高齢化社会が進行し、生活習慣病など疾病の一次予防を重視している現在において、管理栄養士の役割の重要性も高まり、社会で活躍できるフィールドも広がっています。そこで、本学において、1・2年次では幅広い教養と専門科目の履修に向けての基礎的知識・技術を修得できるようにします。中でも実験・実習では、主体的に考え、学び、科学的理解を深めます。3年次では、管理栄養士としての専門分野等の科目の履修とともに、学外実習(臨地実習)を通じて、コミュニケーション力や健康課題を解決していく実践力を培います。最終学年の4年次では、管理栄養士免許の国家資格の取得を目指し、4年間の学修の統合化を図っていただきたいと考えています。そして、本学の建学の精神のもと、高い志と使命感をもち、周りから信頼される管理栄養士を目指していただきたいと願っています。